コラム
LINE公式アカウントの運用において、「メッセージを定期的に配信しているのに開封率が伸びない」といったメッセージの開封率に関するご相談をよくいただきます。
LINE公式アカウントで配信したメッセージがどれだけ開封されているかは、管理画面上に表示される配信通数と開封数を算出することで確認できます。メッセージ開封率は、発信した情報がどれくらい届いているかを把握するための重要な指標です。
メッセージ開封率を上げるためには、プッシュ通知やセグメントなどの機能を活用することが鍵です。リッチメッセージなどタイトル設定ができる配信形式を用いて、プッシュ通知を表示させたり、ユーザーの関心に基づいたセグメントを用いることで開封を促すことができます。
今回は、LINE公式アカウントのメッセージ開封率を上げるために工夫すべきポイントをご紹介します!
- TOPICS
- LINEのメッセージ開封の定義とは?
- LINEのメッセージタイトルを駆使して、プッシュ通知で開封率を上げる方法
- 瞬時にユーザーの目を引くプッシュ通知とは?
- ユーザーの興味・関心でLINEのメッセージ開封率を高めるセグメント作成
- おわりに
LINEのメッセージ開封の定義とは?
LINEのメッセージ開封の定義は、ユーザーがプッシュ通知やメッセージをタップし、実際に内容を閲覧した状態を指します。具体的には、1つの吹き出しが100%表示された場合です。
そのため、LINEのメッセージ一覧が表示されるチャットリスト上で内容を確認せずに既読をつけた場合、開封数としてカウントされなくなってしまいます。また、メッセージ開封率は、発信した情報がどのくらい届いているかを計るだけでなく、配信内容やアカウントへの関心度も把握できます。
LINEのメッセージタイトルを駆使して、プッシュ通知で開封率を上げる方法
LINE公式アカウントのメッセージ配信には、さまざまな種類があり、1度に3吹き出しまでメッセージを配信できます。
LINEの「リッチメッセージ」などでは、画像や動画をタップすると遷移先のWebサイトやクーポンを表示できます。視覚的にわかりやすく伝えるだけでなく、さらに設定時に「タイトル」に記入したテキストは、プッシュ通知やチャットリストに表示されます。この機能を活用すれば、ユーザーがLINEのメッセージを開いていなくてもテキストが目に入り、メッセージ開封のきっかけを作ることができます。
■タイトルを設定できるLINEのメッセージコンテンツ
・ リッチメッセージ:画像やテキストを一つのビジュアルにまとめて配信できるメッセージ形式
・ リッチビデオメッセージ:自動再生される動画が配信できるメッセージ形式
・ カードタイプメッセージ:複数のコンテンツを1つにまとめることができるカルーセル形式
・ リサーチ:投票形式やアンケート形式でユーザーの意見を集めることができる
・ クーポン:ユーザーが購買時に利用できるデジタルクーポン
LINEのプッシュ通知では、1番目に設定した吹き出しのタイトルが表示されます。一方、チャットリストでは最後に設定した吹き出しのタイトルが表示されます。LINEのメッセージ配信では、タイトルに最も伝えたいことを意識して設定することが重要です。
このように各メッセージの仕様を理解し、LINE公式アカウントでメッセージを配信する際に、プッシュ通知やチャットリストのタイトルを上手く活用しましょう。
瞬時にユーザーの目を引くプッシュ通知とは?
LINE公式アカウントのメッセージ配信時に、プッシュ通知でユーザーに表示される文字数には制限があります。タイトルに設定できるテキストは最大100文字ですが、20文字程度で簡潔にまとめると、プッシュ通知された短い時間でも認識されやすくなります。
タイトルには、内容がひと目でわかるような概要や、メッセージを開封したくなる短文を設定しましょう。「20%OFF」や「100名様」などの具体的な数字や、「期間限定」といった特別感のあるメッセージは特に注目されやすいので、積極的に取り入れることをおすすめします。
LINEでは、単純にメッセージを配信するのではなく、プッシュ通知やチャットリストで表示されるメッセージで、ユーザーの興味を引けるか意識することが大切です。
ユーザーの興味・関心でLINEのメッセージ開封率を高めるセグメント作成
また、LINEのメッセージの開封率は、配信するセグメント内容にも依存します。そのため、ユーザーが何に興味・関心を持っているかを把握し、どんなメッセージを配信するかを検討する必要があります。 たとえば、興味・関心の高いアクティブユーザーには、メッセージ開封後、URLからサイトへ遷移させるセグメント配信を行うことで、メッセージ開封率が高まります。
弊社が配信している小売業のLINE公式アカウントでは、直近3回のメッセージ配信でアクションを起こしたアクティブユーザーと、それ以外のユーザーに分けて同一のメッセージを配信したところ、アクティブユーザーの開封率は非アクティブユーザーに比べて約65%も高くなりました。
このLINE公式アカウントのメッセージ配信事例から、興味・関心が高いユーザーに向けてメッセージを配信することで開封率が向上し、反応されやすいセグメントを作成してメッセージを届けることで、未開封数を減らし、結果として配信コストを抑えることが可能になります。
おわりに
いかがでしたか?
LINEは友だち追加されることで、ユーザーにメッセージを配信できます。 しかし開封されるためには、さまざまな工夫が必要です。
LINE公式アカウントを運用するうえで、よりユーザーにメッセージを開封してもらうために、プッシュ通知などで表示されるメッセージタイトルの工夫、ユーザーセグメントの作成などの手法を活用し、継続的に改善と最適化を行うことが重要なポイントのひとつとなります。 今回ご紹介した方法をぜひ試してみてください!
トーチライトではLINE公式アカウントコンサルティングサービス「TeLAS」を通して、過去の実績や知見からメッセージを読まれる最適な方法をはじめ、企業課題に合わせた戦略設計から配信設定、検証分析までトータルサポートします。
また、API対応ツールであるメッセージ管理ソリューション「DialogOne」のご提供も可能です。
お悩みの際はぜひご相談ください。
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