コラム
デジタル技術の進歩などによってビジネス環境が変化し続けている昨今、“CX”や“DX”を重要視する企業が増えています。
“CX”や“DX”は、顧客をファン化させるために一貫したコミュニケーションを行い、顧客接点全体を通じた良質なCXを提供し続けることでDXの実現が可能です。
実は、LINEはプラットフォームの特性上、CXを軸としたDXの実現に最も向いているプラットフォームです。
では、LINEがDX実現に向いている理由を3つの特徴から解説します。
LINE公式アカウントDXとは?
LINE公式アカウントDXとは、トーチライトとデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(以下DAC)で提唱している、今後推進すべきLINE領域におけるDX手法の造語です。
LINE公式アカウント上でユーザー接点を創出し、適切なデータの管理・活用を行うことでさまざまな戦略を実行することが可能です。
LINE公式アカウントDXについては、2021年11月7日にDACと共催で行ったウェビナー「トーチライト・DACの考えるLINE最新戦略~LINE公式アカウントで始めるDXの第一歩~」にて詳しく説明しております。
圧倒的なリーチ力を誇るコミュニケーションプラットフォーム
LINEは、国内利用者数9,400万人と他SNSと比べ圧倒的なユーザー数を誇るプラットフォームです。
利用者は普段、家族や知人とのコミュニケーションの場として日常使いされます。故に友だち追加された企業アカウントは日常のコミュニケーションのなかにより溶け込みやすくなります。生活者との接点が近いので、最新情報ひとつ届けるだけでもより親密なコミュニケーションが可能となります。
さらに、利用者の性別・年代の傾向が人口分布と近しいため、業種を問わずどの企業でもLINEを生かした戦略を設計することが可能です。LINE施策を行うことで顧客接点を創出し、他の施策よりも顧客データを集める障壁が低くなります。
アカウント開設のハードルが低い
LINE公式アカウントの開設は、誰でも気軽に行うことができます。
料金は、無料のフリープランと有料のライトプランとスタンダードプランがあり、有料プランでも最大月額固定費が15,000円とコストをかけずに開設できます。まずはアカウントを開設して徐々に友達を増やしてからプランを引き上げることも可能です。
引用:LINE Business Guide 2023年4月-9月期
メッセージ配信の費用は従量課金で金額が設定されているため、自社の顧客数やターゲット数に合わせて、柔軟に予算設定が行えます。プラン内容とメッセージ配信数を確認しながらLINE公式アカウントで達成したい目標や施策内容に合わせて想定される配信費用を設定しましょう。
メッセージ配信は、あいさつメッセージや自動応答メッセージなど課金対象としてカウントされないメッセージ配信もあるので、さまざまなメッセージを活用して運用してみることもおすすめです。※1
この辺りの細かな配信手法についても、改めて解説を行いたいと思います。
【カウントされるメッセージ】
- メッセージ配信(セグメント配信含む)
- Messaging APIの「Push API」「Multicast API」「Broadcast API」
【カウントされないメッセージ】
- LINEチャットの送受信
- 応答メッセージ
- AI応答メッセージ
- あいさつメッセージ
- Messaging APIの「Reply API」
また、Message APIを活用した施策を行う際に個別の開発を行なっても毎月数十万円レベルで実施可能なため、大規模な費用をかけることなく施策を行うことが可能です。
引用
※1:LINE for Business
1ユーザー=1ユーザーIDで管理しやすい
LINEでは、ユーザーごとに個別に識別子(=ユーザーID)が割り振られており、個人情報を取得することなくユーザーの管理ができるため、より厳しくなっていく個人情報の取り扱いに対する対策ができております。
また、他SNSと異なり1ユーザー1アカウントが基本であるためユーザーIDの価値が非常に高く、ユーザーIDとデータを連携することで精度の高いセグメント配信などが可能になります。このユーザーIDのデータを活用することで無駄のない効率的なメッセージ配信を行うことができるのでDX推進において重要な役割を果たすかと思います。
おわりに
LINE公式アカウントの特徴や、DX実現に向けた理解は深まりましたでしょうか?
LINEを活用して継続的に顧客接点を作ることで、企業や商品理解のきっかけを増やし、顧客のファン化が期待できます。また、データを蓄積および活用することで新たな顧客を創出できる可能性があります。
LINE公式アカウントはどんな業種、規模の企業でも利用ができ、配信方法や施策次第で効果的にユーザーとコミュニケーションを取ることができるため、LINEアカウント運用を継続して行うことをおすすめします。
今回紹介した特徴はLINE公式アカウントが持つ強みの一部なので、今後も活用方法をご紹介します!
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